オタラップMCバトル公式ブログ

オタクのMCが愛を叫ぶ!「オタラップMCバトル」公式ブログです!

第1回オタラップMCバトル回顧録 〜MC Wood誕生〜

はじめまして、レペゼン:ドン・キホーテ、MC Woodです。
前回のあらいぐまMCからのバトンを受け取り、第1回大会の思い出を書かせていただきます。大会の正式名称は「第1回オタラップバトル アキバサイファー」。のちにもっとシンプルな「オタラップMCバトル」に改名されることになります。
私がマジメに文字で、しかもオタラップについて語ることなんてなかなかないのでこれは貴重な機会ですよ。あらいぐまMCの記事の1.5万倍はありがたがって読むべし。

第1回大会のダイジェスト動画はこちら!

 

あらいぐまMCの表記間違ってる!ていうかだいたい間違ってる!

まだ、「秋葉原エンタメ★カフェ サイファー」でやってた頃ですね。第0回〜第3回まではこの会場でやったのですが、私にはこの4大会の記憶がほとんどありません。本番前の楽屋でひたすら緊張していたことしか覚えてないです。

第0回、数合わせで呼ばれ、自分なりに考えたリリックを印刷して持っていったものの、プリントの音読は10秒くらいで終了。残りの時間をアドリブで埋めろと言われても、即興で言葉が出てくるわけがなく、ただ痛々しい姿を晒しただけ。「もうラップなんてやらない」と心に決めたし、こんな大会絶対企画倒れだろ、と思っていたら…

「第1回やるからまた出て」

とのこと。

正気ですか?

出たくない…また同じ醜態を晒したくない…。かといって、練習して上達などしようものなら今後ずっと出演することになってしまう…。

「ラップもできないし、もうこんな奴はバトラーとして呼べない!」と見限ってもらうためには、何か違う手を考える必要がありました。

…なんか、あらいぐまMC?とかいう人がやってたやつも、声がデカイだけで到底ラップに見えなかったし、(別にこんな大会どうなってもいいから)私も次はラップだと思わずに、滅茶苦茶やって大会をぶっ壊して、これ以上開催できないようにしてやろう。そう思いました。そうして反ラップ思想を膨らませ、少しでも自分の得意なフィールドに近づけようと行き着いた先が"フリップネタ"でした。

動画が公開された時の身バレがイヤだったので、アフロとグラサンを着用。当時、グラサンにネクタイ姿のお笑いコンビ「8.6秒バズーカー」が流行っていたのでそれを真似ました。MC Woodという名前は自分の知らん間に既に付いていたので、じゃあそれに合わせて木みたいなブラウンカラーのシャツを購入。こうして今にまで繋がるWoodスタイルの原型ができていったのです。

いやー、それにしても今の今までこのスタイルでやることになるなんて思いませんでしたね。ジャケットはいちいち服装に悩まなくて済むし、どこの現場でもフォーマルな格好なのでドレスコード的にも良いのですが、アフロは夏場暑いし、長時間着けてるとゴムが頭を締め付けて痛いので失敗だったかもしれません。周りの持ち物が毛だらけになるし。

そうして、第0回とはまた違う覚悟で迎えた第1回オタラップ。日曜日の18時開場だったのですが、実はこの日の午前中、私は親戚一同とともに祖父の三回忌に立ち会っており、町田にある寺のお堂で厳かな雰囲気に浸っておりました。何で祖父の遺影に「この後知らんオタクとラップで戦ってくるよ」と伝えなければならないのか。もっと喜んでくれそうな報告がしたかったです。始まる前からすでに地獄みたいな気分でした。

三回忌が終わってすぐ小田急に乗り、秋葉原に向かう電車の中でネタの段取りを考え、当時秋葉原にあった会社の分室に寄って2〜3時間でフリップを作り、16時(17時だったかも?)には会場集合。画像集めが間に合わなかった部分は現場入りしてからマジックで手描きです。こうして大慌てでできたのが、「ラブライブ!」の星空凛ちゃんについて語った凛ちゃんラップでした。

そうこうしているうちに続々と他のバトラーも会場入りしてきます。律儀に私にも挨拶してきます。第0回のダイジェスト動画を観て来てくれた新しい人が3人もいるんだって!みんな10代!若い!知るかバカ!こっちは凛ちゃん描いてんだ!お前らのことなんて考えてる余裕はない!しかもよく見たらどいつもこいつも毎日100人は人殺してそうなツラ。仲良くなれるわけがありません。

本番が始まり、意を決して「凛ちゃんラップ」を披露したところ……予想外の歓声。歓声?何かがおかしい。やり終わった後、あのコワかった響くんが握手を求めてきました。

え?受け入れてくれるの?こんなんでいいの?ラッパーって実はみんな優しいの?

よく見たら新入りの3人はみんな綺麗な瞳をしています。響くんのラップは正統派オタラップの完成形を提示してくれたし、対してmc神社くんのラップはオタラップでしかできないユーモアに溢れています。乱くんは衣装のボタンがカラフルでオシャレです。あらいぐま・コースは見た目からして可愛くないけど、ほかの3人は可愛いです。この3人のおかげで、初めてオタラップを面白いと思えました。

 

…次は第2回大会?乱・響・神社も出る?

はぁ、じゃあ、私も出ますけど…。

(第2回大会につづく)